2017-08

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ランチ・トリップ(1)-イーストハーレムのタコ・ミックス- Taco Mix Spanish Harlem

116丁目に地下鉄で行き、そこから東へ歩いた。初めて来たスパニッシュ・ハーレムはヒスパニックの居住区だ。ニューヨークと思えないほど雑然とした雰囲気。私は「グッデイ!」など何度か黒人のおじさんに声を掛けられた。そういえば私は東京の柴又帝釈天横で下駄履きのおじさんにすれ違いざま「儲かってるかい?」と声を掛けられた。仲間と思われるのだ。つまりここは庶民の街だということだろう。タコ・ミックスも立ち食いの親しめる店。しかし安くて飛びきり辛くて美味しい。私は昔、神戸の新開地出身だからこういう店が大好きだ。満員の屋台はもっと美味しかったのかと心が残る。

116丁目Malcolm X boulevard メトロノース鉄道
116丁目Malcolm X Boulevard         メトロノース鉄道

私を撮れと言うおじさん デコレーションケーキ
私を撮れと要求するおじさん         作りすぎ? デコレーションケーキ

屋台1 タコミックスの代表的タコス
通りにはみ出した店            タコミックスの代表的タコス アルパストール

ポロ タコミックス
牛タンのタコス、ポロ           タコミックス全景 ドネルケバブに注目

屋台 リカーショップ
満員の屋台               リカーショップには数限りないテキーラの銘柄






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ランチ・トリップ(2)-ハーレムのレッド・ルースター・レストラン- Red Rooster Harlem

125丁目、駅のそばのレッド・ルースター。美味しい料理を食べさせる。ベルジアンのエールを注文したら、品切れで別のビールをサービスしてくれた。三人で行ったがビール、デザートも取って、一人チップ込みで30ドル以内だった。3時半に出てまだ時間があるつもりで、周辺の歴史的ビルディングを撮影し、おまけに96丁目のセントラルパークで一休みして、夕方ソーホーのOKハリスに行ったら、もう閉まっていて郷津雅夫さんに会い損ねた。展覧会はまだ見られるけど彼に会えない。オープニングは6時からと思い込んでいた。年取ったせいじゃない、昔から私は時々お世話になった方の大事なレセプションに出損ねた。

125th st フライドグリーントマト
125丁目地下鉄駅を出たところ        フライドグリーントマト

スモークドトラウト ヘルガのミートボール
スモークドトラウト            ヘルガのミートボール

満員の店内 デザート
午後3時頃に満員の店内           ダークチョコレートチーズケーキ

レッド・ロースター
レストラン・レッド・ルースター



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ニューヨークの「知られざるハレム」

 佐々木健二郎さんが小説を出版した。その出版記念パーティがソーホーであり、久しぶりに大勢の人に会った。タイトルは「知られざるハレム」つまり各民族の女性ヌードを密かに描いていた画家の話で、作者がモデルという。
 話は全体としてニューヨークアートシーンから疎外された画家の苦渋の状況が描写される。アンチ・アカデミズムで始まった現代美術は100年を過ぎ、アカデミズムの見直しが行われても、なお写真を越えられないものとして、写実的絵画表現を疎外し続ける。あらゆる表現が受け入れられる状況にあっても、旧来のメディアムによる絵画は「死んだ」とされる状況から抜けられない。
 例えばシェークスピアの肖像をホルバインが描き、一方発明期のカメラが彼を撮ったとして、「私なら写真を取る」とスーダン・ソンタグが言ったという。けれど同時代の無名の農夫の肖像をホルバインが描き、原型カメラが彼を撮ったとすれば、「私はホルバインを取る」と佐々木さんは書く。これは問題の本質に触れた部分だ。
 私はしかし、ソンタグの見解に賛成しない。なぜなら人はただ目で対象を見ているのではなく、音や匂いのみならず、それこそ肌で、空気という見えないものまで見ているからである。もちろん画家の才能によってその表現は、写真が捕らえたように一律ではない。けれど才能は人間の文化にとってもっとも大切なものだ。それこそソンタグが引用したBardolator (熱狂的シェークスピア崇拝者)という言葉のうちにそのことは強烈に示されているだろう。
 ともあれ、非常に多くの問題を含んだ示唆に富んだ内容だ。絵もシンプルで確かにリアリズムにおけるミニマル表現になっている。共鳴する人がロマン(小説)でしか現れないのでは無いことを願う。

知られざるハレム



 

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ハリケーン「サンディ」、ブルックリンの一週間

 今日3日土曜日、快晴気温は8℃、プロスペクトパークのグリーンマーケットに行った。先週の土曜日、マーケットから帰った後、パニック状態の友達からの電話でハリケーンを知って情報を調べたのだった。
 経過を言うと、翌日曜の午後7時に全地下鉄が止まり、午後9時にバスが止まった。低地ゾーンA全域に強制避難命令が出たが、その時間までに避難しなければ、車がない限り、どこにも移動出来ないことになった。私は近くのスーパーに醤油を買いにいった。いつもよりは慌ただしい様子の買い物客がレジに並び、パンの棚は空になっていた。で、風が強くもならず、一向に雨も降らないのでもっぱらインターネットで情報を調べていた。翌月曜朝の8時頃上陸という情報なので、ニューヨーク・ポスト紙が、翌日出した見出し「ウエイティング・ハリケーン」という状態だった。
 ところが月曜朝になっても裏庭の木々がざわざわと揺れているものの一向に風雨も強まらない。この日、私は1日仕事をして、作品を一点完成させた。そうしていくつかのテレビ・チャンネルが一日中流しているライブ画面を見ていた。ロングアイランドの海岸にいるアナウンサーは打ち寄せる波の映像をバックにさほど立っているのが辛そうにも見えず、その上大人や子どもがテレビの画面に出て来て手を振っていた。ニュースでは深夜にピークになるという。やがて高潮時が心配と言うことになり、電力会社がローワーマンハッタンと一部ブルックリンの電力供給をストップして、真っ暗なビル街の映像が出るようになった。
 その頃にはやっと風雨は強まり、時折凄い音を立てて道路を突風が走った。台風と違ってハリケーンは瞬間的な突風が吹く。けれど風向きから窓には風が吹き付けない。道路を時折走り抜ける。そうして時折、チカチカと電灯が点滅したので、実際に恐れた。もし停電になったら今夜は寝ればよいが、そうなると当分復旧しないだろう。ブルックリンの電線などは戦前のものがそのまま現役なのである。
 ただ私のところはプロスペクトプレースと言われるようにまさに「見晴らし台」だから浸水の心配だけはない。電話を後でするといった友達からは電話が掛からず、翌日の火曜になってもとうとう電話がなかった。それでメールを出した。別の友達から木が一杯倒れているが停電も無く無事だという電話があった。他に東京の友達からの見舞いのEメールなどがあった。

折れた枝 倒れなかった老木
折れた枝 プロスペクトプレース         倒れなかった老木 グランドアーミープラザ

 水曜夜になって返信メールが届いた。電話が出来なかった、やっとメールが出来た、車は半分水に浸かっているし、爆発音が聞こえて人がアパートから飛び出して来るし叫び声は聞こえるし、取りいそぎ、とあった。
 木曜になって私から掛けたが、途中で切れて、その後掛けても、掛け直せとアナウンスが聞こえるだけだった。金曜になってようやくいくらか話せたがレセプションが悪く、途切れてよく聞こえなかった。ただ今回もう疲れたので日本に帰りたくなった、と言ったのは聞き取れた。ATT&Tから「復旧に最大限の努力をしている」と、テキストメッセージが来たそうである。無事は分かったし途切れ途切れの会話では苛立つし、その後電話はせずメールをした。
 地下鉄は一週間後の今日、土曜日、私のアパートから近い三つの駅グランドアーミープラザの2、3、セブンスアベニューのB、Q、クリントン・ワシントンのE、全ラインがストップしたままである。F、Dなど一部のラインはブルックリンでも動いているが、マンハッタンへはシャトルバス利用になり、長蛇の列が出来ているようだ。何よりも今回は海岸に近く浸水した地域の被害が大きく、停電が追い打ちを掛け、有線の電話会社ベライゾンは大きな損害を出して業績が悪化したくらいで、電話の不通がかなりの範囲で起こった。又月曜の当日犬の散歩に出たカップルが倒れた樹の下敷きになって死ぬなどの話も伝えられて、このような自然的被害を受けたことの無いニューヨーカーに深い精神的傷害を残したようである。
 しかしこのハリケーンの進路変更は地球温暖化の影響とも考えられ、これから毎年襲われるとすれば、古い都市ニューヨークは首都機能を寸断され、その働きを失うことになるかも知れない。毎週末、修理のためにニューヨーク地下鉄の路線変更、運行停止は常態だったが、もうそんな間に合わせ修理では追いつかない。人と同様に都市も老化し、やがて死滅の時を迎えるだろう。今回のハリケーンは実害以上に深い心的傷害をそこに住む人にもたらしたかも知れない。何も被害の無かったはずの私も又、私自身の問題、最悪の祖国の状態に重なってディプレッションが深まっている。
 さて一週間外に出ず、「好奇心のないやっちゃナー」とあきれられた私だが、今日初めて外に出て見た。直ぐ斜め前に街路樹が途中から折れて大きな枝が道に落ちていた。しかしアーミープラザの公園に行ったが、どこにも倒れた木は見当たらなかった。このあたりは進路から少し外れていたのか? 相当の今にも折れそうな老木がちゃんと立っていた。それにもう満員のグリーンマーケットで食品を買い占める人もいなかった。ハリケーン前に姿を現したネズミが、あらゆるトラップに掛からず今日また姿を現した。「サンディ」ベイビーをネズミに大量出産されそうで不安が強まっている。

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バタンと閉めて一巻の終わり;ニューヨークの鍵の話

 ブザーが二度鳴って降りていった。ドアを開けたら、黒人でベライゾン(電話会社)の工事に来たという。しかし私はベライゾンと今は関係が無い。確かに番地もアパート番号も合っているが、作業員は帰っていった。さて、「アッ!」、と思った。中のドアが閉まってしまっていた。
 外と内にドアがあり鍵が掛かる。外は零下の寒さだ。ところが私は慌てて降りてきたので、汚れた作業ズボン、下着のシャツ一枚だ。何しろ室内は常夏の暖かさなのである。昔シェアしていた教授などはいつも上半身裸でいた。
 とっさに数年は会っていない友達の顔を思い浮かべたが、超薄着では、そこまで行けない。第一彼が家に居るとも限らない。「さあ、どうするか?」。慌てて1階、2階、4階のブザーを押したが、誰も居ない時間帯だ。真っ青になって、ドアを無駄だが引っ張ってみたら、中から大家のヘイウッドが階段を下りてくる音と共に応じる声が聞こえた。「助かった!」本当にラッキーだった。もし誰も居なかったらどうなっていただろう? 考えるだに恐ろしい。角のカフェに行って頼んで時間を潰させて貰うか? 
 数年前に閉め出されたことがあった。しかしその時は丁度夏で、ともかく玄関前の階段に座って待っていれば、誰かが帰ってくるはずだった。幸い間もなく上の階の家族が帰ってきて、入れて貰った。いつも気を付けているのだが、ついうっかりして閉めだされる場合が生じる。大家のヘイウッドなどはしょっちゅう私を呼び出してドアを開けさせる。だいぶ貸しがあるのである。
 幸いと言っていいかどうか、3階の自分のアパートのドアは、強く引っ張ると開く。大家が10年も前にスチールのドアに変えると約束しながら放置されてきたお陰で、この木造のボロドアは鍵を掛けても強引に引っ張れば開くことを、前に住んでいた友人に「便利だぞ」と教えられていて、5~6回はそれを実行して、閉め出されずに済んだ。何しろ止めている金具そのものがドタンと落ちるお粗末さだ。
ヴァンダービルト街
アパート近くのヴァンダービルト・アベニュー(ブルックリン)

 初めて私が旅でニューヨークに来たとき。ホテルの部屋から下着で閉め出されたことがあった。前屈みになってフロントへ鍵を借りに行った。格好悪いと思ったが客もフロントも全く気に掛けなかった。
 それにしても日本では起こらない出来事である。鍵を持ち忘れて出てしまうことはしょっちゅうだった。閉じれば自動的にドアが閉まるのは、アメリカではどこでもそうである。大家のように子供の時から慣れていてもひっきりなしに鍵を忘れて出てしまう。
 昔私は神楽坂のマンションで外出中に鍵を紛失して、夜中に帰り着いて気が付いて、風呂場の小さな窓を開けてそこから泥棒さながらに侵入したことがあった。コンクリートの建物とサッシ窓だから、良くもそんなことが出来たものだと今でも感心する。最近では、私はニューヨークに慣れているので、東京ではいつでも鍵を掛けたかどうか不安になって確かめに戻ったりする。
 ヨーロッパを旅行したが、あまり鍵で苦労した覚えがない。私のような外人だけではなく大家のように住人がしょっちゅう閉め出されて、ひどい目に合うというのに、ニューヨークの鍵の慣行が是正される兆しもない。合理的なこの国で、こういう不合理がいつまでも残っているのは、何か国民性と関係しているのかと腑に落ちない。
 いや、この都市は1世紀も前の古い建物が大部分を占めているからだろう。そうであれば簡単には変更出来ない。だから、この街が発する信号は、パリがそうであったように、「破壊せよ」という信号なのだと私は思う。そうしてその街は美術思想をも支配し、その美術思想は、鍵の習慣と同様、簡単には変わらない。彼らは街を壊さずに、美術を壊して鬱憤を晴らす。

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