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2008-02

雪の日のブルックリン

最近の私は、絶望しているか退屈しているかどちらかだ。時間がないから絶望し、時間があるから退屈している。

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窓から見る雪景色


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テーマ:雑記 - ジャンル:学問・文化・芸術

蔡国強展のメディアプレビュー

 21日はマサコを誘って、蔡国強のメディアプレビューにグッゲンハイム美術館に行ってきた。-6℃の特に寒い日。
 早目に着いてしまったがもうテレビカメラに囲まれて作家が挨拶していた。中央に天井からネオンの矢にハリネズミ状態に射られたアメリカの車が何台かつり下げられている。スパイラル式に上がっていく会場には、白い羽の付いた古風な矢に貫かれてハリネズミ状態の虎が何体も飛びはね、またハリネズミ状態の巨船がつり下げられている。空中を群狼が駆け抜けて、ガラスの壁にぶち当たって転がり落ちるインスタレーションがある。大きな紙に火薬で描かれた絵が並ぶ。そのほか古風な巨船の残骸が白い磁器のかけらに埋もれたインスタレーション、他にも羊皮の袋を連ねた巨大な筏のインスタレーションがある。彼のよく知られた花火のイヴェントがモニターにいくつも映し出されている。ともあれ彼は素晴らしい作品を作る。中国4千年の伝統がスケールを伴って現代文明にクラッシュする。アメリカのメディアはいっせいに彼の個展を大々的に報道している。

car.jpg 時期を失した、舞台1   tiger72.jpg 時期を失した、舞台2


 帰りにイーストビレッジのめんちゃんこ亭でマサコはラーメン、私はカツカレーを食べた。さて、けれど私は彼のようなプロモーターの才能はない。私は画師だから「手」で描くしかない。なぜアメリカにいるのかと思いながら。アメリカの現代美術の現場では手が生み出す質は、矢でハリネズミ状態に射られた虎がそのメタファーだといってもいいだろう。

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日影眩のニューヨークアートゴッコ

 東京豊洲、窓の外は高層ビル乱立。午後から雪という予報。テレビではそのまんま東宮崎県知事が特産品の宣伝をしていた。下痢して体がだるく食欲なしという妙な風邪?で三日間寝ていた。まもなくニューヨークに帰るのに人にも会えない状態。やっと食欲が戻ってかみさんが特製した砂糖抜きステビア入りのいなり寿司を食べた。
 ところで糖尿の人に言いますが、医者が何を言おうと砂糖だけは絶対駄目ですよ。すし飯に入っている砂糖だけでも血糖値が10や20は上がります。日本の食品にはほとんど砂糖が入っている。これははっきり言って糖尿の人には中国の農薬以上の毒です。もっともアメリカだって砂糖の入っていないミルクは無かったけど、最近はハーフアンドハーフといって砂糖がほとんど入っていないミルクが出回ってきた。といっても恐ろしく長持ちするのでほかに何が入っているか分からない。シュガーレスというので安心したら変わりにシュガーアルコールの入っているクッキーを食べてしまった。もっとも私は砂糖さえ取らなければ正常血糖値になる境界域糖尿だ。
 話は飛ぶけど日本人は絵を買わない。今では韓国、中国の人が買うので、業界がこぞって外に行く時代だ。日本人というのは心も貧しいんだなーと慨嘆する。ある人が言うように教育が悪かったのだろうか? あるいはアメリカによる財閥解体、農地解放で、アートの伝統的な支持層が失われてしまったからだろうか? 一億総弁当持ち(サラリーマン)にしてしまったのは占領軍だ。アメリカが日本のカルチャーに深い傷を負わせたことは間違いあるまい。とんでもない輩だ。その連中の国に私はまもなく戻るのだが。

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