2008-04

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メトでクールベ展を見た

メトにクールベ展を見に行った 2008/3/29
 かみさんとメトロポリタン美術館に初めての完全回顧とされるギュスターブ・クールベ展を見に行った。クールベの作品をまとめて見るのは初めてだが(130点)、バルチュスが影響を受けたということで気に掛かっていた。実際に見てみると、色づかいやフォルムに確かにバルチュスの原型を見る思いがする。女性の横顔とかポーズだけではなく、風景の表現にもそれは色濃く感じられる。そうしてまさにその特徴が、クールベを抜きんでた画家にしている。バルチュスの風景画はここに原型があったのだ。それで私も風景を描いてみようか? と思った。
 もう一つ私がクールベを見たかった理由が、彼が写真が発明されてそのリアルな像が人々に強い印象を与え始めた時期に、パリのサロンに出品していた画家であったということだった。彼は写真を強く意識して、写真では表せないリアリティを表そうとした。けれど彼は写真を資料として使ったし自身でも写真を撮った。この展覧会にはそれら彼の作品に関わりのあった写真も出品されていて、大いに覚醒させられた。
 彼の時代には生まれたての赤ん坊であり、その後長ずるに従って恐るべき影響を視覚芸術に及ぼし、絵画芸術をすっかり変形させてしまった写真は、今やもう壮年期にあるのかも知れない。いや或いはまだほんの10代なのだろうか? 私自身がその写真によってほとんど思いもつかない状態に置かれてしまっている現代美術界に生きる画家の1人だから、今ではオールドファッションといわれる、油絵の具を厚く塗り重ねた暗い画面の彼の絵も見ないで通り過ぎることは出来ない。
 画集も買いたかったが、重い上に50ドルもするのでは躊躇した。しかし買うべきだったんだろうね。あの膨大な英文も読むべきだったのでは?
 もっともまあ、クールベに関心を持っているようではニューヨーク・アートワールドで生きていけないなあ。

Courbet
メトロポリタン美術館
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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