2009-09

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続・かゆいかゆいはなし-ヒゼンダニ

 もうかなり前のことになるが、「かゆいかゆいはなし」の結末を書いてなかったので,書くことにする。あの時いつまでも治らないので,ふとやはり虫ではないかと思いついて,ネットでいろいろ調べてみたら,「ヒゼンダニ」の感染症状に近いと気が付いた。つまり赤い湿疹が広がって,そこにどんな皮膚病の薬、塩、アルコールなどを塗っても効果がほとんどない。しかし確かに塩入りの熱い風呂に入ったときに効果があった。塩の効果がないのなら,熱が効いたわけである。説明によればヒゼンダニは0.35ミリくらいで、目には見えず,人の肌に住む。体温から大きく外れる温度では生きられないとある。メスは皮膚の下にトンネルを掘ってそこで産卵し,卵は3-4日で孵る。穴にフンもするので、痒みは一種のアレルギー反応という。この虫の発生は二種あり、普通は千匹以下の発生で、セックスの場合のように身体を接触させなければ感染しないが,ノルウエイ型の場合は数百万匹も発生して,皮膚と一緒に床に落ちて他の人に感染する。日本でも養老院などで集団発生する場合があるという。
 英語ではこれをイッチーマイトと呼ぶ。薬局に行って聞いてみたら,そのための薬は医師の診断書が必要だ。市販されているのは,子供のケジラミ用の塗り薬くらいである。シラミもダニも同じ種類と薬剤師が言うので,ケジラミ用の塗り薬を買ってきて,皮膚にすり込んだ。数時間後に必ず洗えという薬剤師の注意を無視したら,その部分が火傷したようになって慌てた。けれどそれと後は熱湯では10分も生きられないという説明があったので,我慢ぎりぎりの熱い風呂に10分間浸かって,ぶっ倒れそうになるほどのぼせたが,それを繰り返して何とか症状が徐々に改善した。
 ところが後でそのイッチーマイトを私に感染させた友人の情報が伝わってきた。私のアパートの裏にコミュニティガーデンがあって、付近の住民が野菜を作っている。彼は家族でそこのメンバーになっていたのだが、そこを1年間出入り禁止にされたという。理由は冬の間、浮浪者二人を連れて,ガーデンの物置小屋に出入りしていて,近所の住人に警察に通報された。メンバーの一人が調べてみたら,小屋の中に寝袋と衣類があり、壁には子供の絵が飾られ,絵本やぬいぐるみがあり,食器類や食べ残しの他、酒の空き瓶がある。その空き瓶はなぜか全部高級酒のものだったらしい。メンバーは1人で悪臭を放つ小屋で全てのがらくたをゴミ袋に移して,処分したという。この話にはまだ後があって,その小屋で大便もしていたという。冬は寒かったからではないかというが,その小屋に寝泊まりしていたわけだから日本人には理解できない。西洋人は部屋に壺を置いてそこで大便もしていた歴史がある。カルチャーの違いというのはこれくらいもの凄いものがある。

ガーデンの物置小屋 ガーデンの物置小屋

 「あの部屋に原因があるのかと思う」と彼が口を滑らせたことがある。あの部屋は彼の狭いアパートの部屋だろうと早とちりしていた。ガーデンの物置で浮浪者と寝泊まりして,ヒゼンダニを大発生させていたのである。今では彼と完全に関係が切れた。彼の奥さんは,元は私の友達なのだが,「アルコーリックとして(といったかどうか定かではないが)大事なところなのに皆がよってたかって彼を追い出した。訴える。」というEメールをガーデンの委員会に出したということである。しかしもし裁判になって,子供を育てるのに資格に問題があると判明したら,子供の養育権を取り上げられてしまうかも知れないだろう。それがアメリカという契約で成り立つ移民の国の怖いところだろう。
 ところでヒゼンダニというのは私の推測で,医師の診断があるわけではない。治癒したから良しとするのである。それとこの文を載せようとして心理的に抵抗感があったのは彼がいつも不安定でしばしば約束を守らなかったということはあっても,いつも心優しく,また映画やマンガ、アートを愛する好青年だったという記憶があるからである。酒と貧困と、その優しさが彼を孤立に追い込んでいったと思う。今どこでどうしているか、このところは出会っていない。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

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