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2019-08

日影 眩の擬人化作品「再生」アクリル 2001年

 この作品「再生」はニューヨークに来て5年目、ようやく新しい環境にも慣れて、その環境に基づいた作品を作り始めていた時代の、アレゴリーシリーズの最初の作品。未発表。

 東京に比べてブルックリンはゴミの多い環境に思えた。自分を取り囲んでいる器物を擬人化して生き返らせたいという欲求が生じていたと思う。

 このシリーズを見たある人がサイン帳に残した短い言葉 "Nice. I Alway Enjoy Inanimate Object Coming to Life."(いいね。私は何時も無生物が生き返るのを楽しみます。)にヒントを得て、展覧会の後、器物に眼や羽や手脚を加えることではなく、絵を描く事が対象を蘇らせることと考えて、写真も活字も無生物と捉え雑誌の表紙シリーズに進む。

 写真を絵に描き変えるという今の方向がそこから生まれたのだが、考えて見るとそれはそもそも大昔から絵画の機能だった。ただ実物のように描く事が歴史的役割だっただけではなく。生き物の痕跡が眼に与える生気・安らぎと言うものが大切だった。けれど西洋は機能性と効率を重視して機械を優先し絵画を葬ろうとしている。あなたは常に無生物が蘇ることを楽しみにしてきたはずだ。

 ここには今では消えたスカジケーブルが描かれている。また羽は当時落ちた旅客機の機体の残片である。

再生

Gen Hikage "Reproduction" acrylic on canvas 20x24in 2001
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テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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